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断熱材のイメージ
2023.12.13

断熱材の役割とは?種類や選び方も紹介

3種類の断熱材とその特徴

建築における断熱材とは、建物の壁や天井などに入れる資材のことです。
熱を伝えないようにする役割があり、室内の温度を一定に保つことができます。
そのため、効果的に取り入れることで冬は暖かく夏は涼しい家になるでしょう。

断熱材には大きく分けて3つの種類があります。


  • ・繊維系断熱材
  • ・発泡プラスチック系断熱材
  • ・天然素材系断熱材

ここからは、それぞれの種類の特徴について解説します。

●繊維系断熱材

繊維系断熱材とは、ガラスを繊維状にしてその隙間に空気を閉じ込めた断熱材です。
そのうち、「無機質系断熱材」は「グラスウール」や「ロックウール」などの鉱物を原料としています。
それぞれの特徴は以下の通りです。


  • ・グラスウール…安価で普及している。防音効果があり、害虫被害や火災に強い。
  • ・ロックウール…収音性能や断熱性能がある。害虫にも強い。

●発泡プラスチック系断熱材

発泡プラスチック系断熱材とは、プラスチックを発泡させてその気泡の中に空気を閉じ込めた断熱材です。
発泡プラスチック系断熱材には、「ポリスチレンフォーム」「硬質ウレタンフォーム」「フェノールフォーム」のような種類があります。


  • ・ポリスチレンフォーム…結露を防ぎやすい。
  • ・硬質ウレタンフォーム…断熱性に優れている。
  • ・フェノールフォーム…耐久力があり、断熱性が高い

●天然素材系断熱材

天然素材系断熱材とは、自然素材を利用している無添加の断熱材です。
環境に優しいことがメリットですが、価格が高いというデメリットがあります。
天然素材系断熱材には「羊毛」「炭化コルク」のような種類があります。


  • ・羊毛…防虫効果があり、結露対策に最適。
  • ・炭化コルク…断熱性能や調湿性、吸音性が高い。

断熱材は張り替えが必要です

工事のイメージ

断熱材はどんな素材でも、経年劣化が起こるため張り替えが必要です。種類によって耐久性が異なりますが、30~40年ほどで性能が悪くなります。

断熱材が劣化する原因の1つとして、湿気によるカビ発生が挙げられます。断熱材にカビが生えたままだと断熱性が低下するだけでなく、室内にもカビをまき散らすことになります。健康面でも問題が発生するため、断熱材は張り替えを行いましょう。

断熱材を選ぶ際の3つのポイント

断熱材イメージ 断熱材イメージ

ここまで断熱材の種類について解説しました。
とはいえ、一体どんな断熱材を選べばいいのか分からない方もいるでしょう。
ポイントは以下の3つです。

  • ・耐熱性(熱への強さ)
  • ・耐水性(湿気への強さ)
  • ・熱伝導率

ここからは、断熱材を選ぶ際に注目して欲しい3つのポイントをご紹介します。

●耐熱性(熱への強さ)

耐熱性とは熱への強さのことで、耐熱性が低いと万が一火災が発生した際は、あっという間に燃え上がります。
そのため、耐熱性が高くて燃えにくい断熱材を使用すると、一気に燃え広がる前に避難する時間を確保でき、逃げ遅れるリスクを低減できます。

耐熱性が強い断熱材は、グラスウールやロックウールなど無機繊維系のものです。

●耐水性(湿気への強さ)
耐水性とは湿気への強さのことです。断熱材は湿気によって濡れると機能しにくくなります。
また、結露が発生すると断熱材が劣化する原因となるため、湿気が多いエリアでは注意が必要です。

耐水性が強い断熱材は、羊毛や炭化コルクのような天然素材系の断熱材です。

●熱伝導率
熱伝導率とは、どれだけ断熱できるかという断熱材の基本的な役割のことです。
熱伝導率の数値が低いほど断熱性能は高くなります。

断熱性能が高い断熱材は、発泡プラスチック系の断熱材です。

このように、断熱材を選ぶ際は上記3つのポイントに着目してみるといいでしょう。
お住まいの地域や予算などを考慮することで、効果的な断熱材を選べます。

これからマイホームを建てる方は、ぜひこの記事でご紹介したポイントを参考にしてください。

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