住宅コラム

戸建てのメンテナンスはいつ行う?修繕費用についても解説

住宅購入コラム
2025.04.11

【時期別】注意すべき修繕箇所

戸建てのメンテナンスは、住宅の寿命を延ばし、快適な生活を維持するために欠かせません。
しかし、いつ、どのような修繕を行うべきかは、築年数や使用状況によって異なります。

そこで今回は、戸建てのメンテナンスが必要なタイミングや修繕費用の相場について解説します。

●築5~10年
築5~10年の住宅では、外壁や内装の汚れが目立ち始める時期です。
特に外壁に使用される窯業系サイディングは耐久性に優れていますが、汚れが付着すると劣化が早まるため、定期的な清掃が必要です。

また、室内ではクロスの変色や汚れが発生しやすくなります。
専用のクリーナーを使用してこまめに手入れを行えば、清潔な状態を保てるうえ、張り替えまでの期間を延ばすことも可能です。

●築10~15年
築10~15年の住宅では、給排水管などの設備機器の更新が必要になる時期です。
水漏れや排水の流れが悪くなった場合は、早めの点検・修理を検討しましょう。
また、外壁のシーリング材の劣化やタイルの剥がれも目立ち始め、放置すると雨水の侵入につながる可能性があります。

さらに、外壁や屋根の塗装も寿命を迎えることが多く、塗り替えの検討が必要です。
内装ではクロスの変色が進むため、張り替えを視野に入れるとよいでしょう。

●築15~20年
築15~20年の住宅では、給湯器や排水管、エアコンなどの設備機器の劣化が進み、故障が増える時期です。
お湯が出にくい、水漏れがある、エアコンの効きが悪いといった症状が見られたら、修理や交換を検討しましょう。

外壁や屋根の塗装も再度メンテナンスが必要になり、防水性能を維持するための補修が重要になります。
修繕費用を抑えるためには、事前に複数の業者から見積もりを取り、必要な部分だけを優先的に修理するとよいでしょう。

●築20~30年
築20~30年の住宅では、フローリングの劣化や水回り設備の老朽化が顕著になり、大規模な修繕やリフォームが必要になる時期です。
キッチンや浴室、トイレなどの設備は寿命を迎えることが多く、交換を視野に入れる必要があります。

家全体の老朽化に伴い、バリアフリー化や間取りの変更を検討するケースも増えます。
修繕費用は高額になりやすいため、必要な箇所を優先的にリフォームし、長期的な視点で住まいのメンテナンス計画を立てることが重要です。

ローコスト住宅だとメンテナンス費用は高くなるの?

メンテナンス費用のイメージ

ローコスト住宅は、コスト削減の一環として一部の建材や設備を規格化していることが多いものの、それによって一般的にメンテナンス費用が高くなるとは限りません。近年のローコスト住宅は、高性能なものも増えており、耐久性も低いわけではないのです。しかし、コスト削減のために品質が低い材料を使用している場合は、劣化が早く進み、メンテナンス費用がかかることもあります。購入時に建材や設備の品質を確認し、将来の修繕費用も考慮して選ぶことが大切です。

築年数によって変わる修繕費

点検のイメージ 水回りのメンテナンスのイメージ

戸建ての修繕費用は、築年数によって大きく変わります。
最後に、築年数別に修繕の目安や費用相場を解説します。

●築5~10年
外壁塗装の耐用年数は約10年とされており、塗り直しを検討するタイミングです。
外壁塗装の費用は面積により異なりますが、100万~150万円が目安となります。
適切なメンテナンスを行うことで、今後の大きな修繕を予防できます。

●築10~20年
築10~20年になると、住宅のさまざまな箇所で劣化が進み、本格的な修繕が必要になります。
特に、水回り設備の寿命が近づくため、キッチンや浴室、トイレの交換を検討する時期です。
これらの費用は100万~150万円程度が相場です。

給排水設備の老朽化により、工事費用が50万円ほどかかることもあります。
さらに、クロスの張り替えや外壁のシーリング補修などのメンテナンスも必要になります。
修繕費が高額になるため、優先順位を決め、計画的に対応することが重要です。

●築20~30年
築20~30年の住宅は、これまでの修繕が一通り終わっているものの、さらなる老朽化が進む時期です。
特に、屋根や外壁の再塗装を行っていない場合は、早めに対応する必要があります。
屋根の塗装費用は40万~80万円、外壁の塗装は80万~200万円が相場です。

水回りや設備の寿命も限界に近づいており、全面的なリフォームを検討するケースも増えます。
定期的なメンテナンスを行うことで、突発的な高額修繕を避け、長く快適に住み続けられます。

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