住宅コラム

神奈川の分譲住宅を買う共働き世帯へ|夫婦のローン選び(単独・ペアローン・収入合算)

住宅購入コラム
2026.06.01

都心へのアクセスが良く、豊かな住環境からファミリー層に高い人気を誇る神奈川エリア。このエリアで共働きの暮らしに合わせたマイホームを購入する際、多くの方が悩むポイントが「住宅ローンをどう組むか?」です。
共働きで夫婦ともに収入がある世帯の場合、どんなローンの組み方があるのでしょうか?
共働き世帯が住宅ローンを組む際、主な選択肢となるのが「単独ローン」「ペアローン」「収入合算」の3つです。どれを選ぶかによって、借入可能額や諸費用、住宅ローン控除、そして将来への備え方が変わってきます。
このコラムでは、神奈川で住宅の購入を検討している共働きのご夫婦に向けて、単独ローン・ペアローン・収入合算の違いを整理して解説します。

住宅ローンの借り方の基本!単独・ペアローン・収入合算の違い

マイホームは数千万円という金額になるため、それぞれに収入がある共働き夫婦の場合「どのようにローンを組むか」は悩みどころ。まずは3つの基本的な借り方の違いを整理しましょう。

単独ローン

夫婦のどちらか一方が単独で契約者となり、住宅ローンを組む方法です。契約関係がシンプルで、諸費用が1人分で済む点がメリットです。しかし、1人の収入のみを審査基準とするため、ペアローンや収入合算と比べると借入可能額は少なくなります。低価格な住宅を選び、予算をコンパクトに抑えることができれば、この単独ローンで無理なく返済していくことができるでしょう。

ペアローン

ペアローンとは、夫と妻がそれぞれ別々に住宅ローンを契約し、お互いが相手の連帯保証人になる方法です。例えば、5,000万円の物件に対し、夫が3,000万円、妻が2,000万円のローンを組むイメージです。夫婦両方の収入を合算して審査されるため、借入可能額を大きくすることができます。共働きで夫婦ともに安定した収入がある場合に選ばれやすい方法です。

収入合算(連帯保証・連帯債務)

収入合算とは、主たる債務者の収入に、もう一方の収入を足して審査を受ける方法です。契約の形によって「連帯保証型」と「連帯債務型」の2つに分かれます。

連帯保証型と連帯債務型の違い

  • 連帯保証型:夫が「主たる債務者」、妻が「連帯保証人」となります。妻は債務者ではないため、原則として住宅ローン控除は受けられず、団信(団体信用生命保険)への加入もできません。
  • 連帯債務型:夫が「主たる債務者」、妻が「連帯債務者」として、2人で1つのローンを返済する義務を負います。この場合、2人とも債務者となるため、負担割合に応じてそれぞれが住宅ローン控除を受けられます。

借り方によって、借入額・諸費用・住宅ローン控除はどう変わる?

借り方の違いによって、実際に手元から出ていくお金や、戻ってくるお金(控除)の額はどのように変わるのでしょうか。
※借入可能額は審査基準・金利・家計状況で大きく変わります。ここでは考え方を掴むための目安としてご覧ください。

借入可能額のシミュレーション

それでは、共働きの夫婦の年収例を用いて、ローンの選び方によって借入可能額や家計への負担(返済負担率)がどのように変化するのか、具体的にシミュレーションしてみましょう。

【シミュレーションの前提条件】

  • 適用金利:年0.75%(変動金利を想定)
  • 返済期間: 35年(元利均等返済方式)
  • ボーナス払い:なし

【シミュレーション:世帯年収800万円(夫500万円+妻300万円)】

夫の年収が500万円、妻の年収が300万円のケースを想定してみましょう。
単独ローン(夫のみ)の場合、借入可能額の目安は約3,500万円前後となります。一方、ペアローンや収入合算を活用して世帯年収800万円として審査を受けた場合、借入可能額は5,600万円前後まで広がる可能性があります。
ここで注意が必要なのは、「借りられる額=無理なく返せる額」ではないことです。一般的に、返済負担率を20%〜25%以内に収めることが、無理なく返済を続けられる安全な範囲と言われています。

諸費用(登記費用・印紙代・事務手数料)の違い

ペアローンのデメリットは「諸費用が2倍かかる項目がある」という点です。諸費用とは、物件価格の他に住宅購入時にかかる経費のことです。
ペアローンの場合、住宅ローンを2本組むため、契約書に貼る印紙代が2契約分必要になります。また、司法書士への報酬も契約本数に応じて増額されるのが一般的です。単独ローンや収入合算の場合は契約が一つのため、それらと比較してペアローンでは諸費用の負担が増えてしまいます。

また、ローンを組む際には、頭金の用意が必要なケースが一般的です。ただし、最近では頭金なしで組める住宅ローンもあります。住宅ローンの頭金については、下記のコラムもぜひ参考にしてください。

▶関連コラム: 神奈川の新築分譲住宅を予算内で購入!頭金なしで買う資金計画

住宅ローン控除(減税)

住宅ローン控除とは、年末のローン残高の一定割合(現行は0.7%)が所得税や住民税から控除される制度です。
※2026年時点。税制は年度ごとに改正・変動があるため、最新の情報を必ずご確認ください。

  • 単独ローン・収入合算(連帯保証型):契約者1名のみが控除を受けられます。
  • ペアローン・収入合算(連帯債務型):夫婦2人ともが、自身の借入額(負担割合)に応じて控除を受けられます。

共働きで夫婦ともに十分な所得税・住民税を納めている場合、ペアローン等で2人分の枠をフル活用したほうが、世帯全体での減税メリットは大きくなります。

住宅ローンの注意点と備え方(団信・収入変動・離婚)

住宅ローンは長期間にわたる返済です。目先の借入額や減税メリットだけでなく、将来起こり得るリスクへの「備え方」をセットで考えておくことが重要です。

団信のカバー範囲の違い

団信(団体信用生命保険)とは、契約者が死亡・高度障害状態になった際に、ローンの残債がゼロになる保険です。

  • 単独ローン:契約者に万一のことがあれば、ローンは全額ゼロになります。残された家族は住宅費の負担なく住み続けることができます。
  • ペアローン:夫と妻それぞれが加入します。もし夫が亡くなった場合、夫名義のローンはゼロになりますが、妻名義のローンはそのまま残ります。収入が減った状態で自分のローンを払い続ける必要があるため、別途生命保険等で備えておくと安心です。
  • 収入合算(連帯債務型):原則は主債務者のみの加入です。ただし、金融機関や契約内容によっては、夫婦どちらかに万一のことがあった場合、ローン残額が全額免除される場合もあります。(フラット35の「デュエット(夫婦連生団信)」など)

産休・育休・時短勤務などによる収入変動リスクへの備え

共働き世帯が住宅ローンを返済していく場合、事前に想定・備えておくべきことが、出産・育児・病気による収入の減少です。ペアローンで今の世帯年収を前提にギリギリの返済計画を立てていると、妻が産休・育休に入ったり、復帰後に時短勤務で手取りが減ったり、どちらかが病気で働けなくなったりした際に、住宅ローンが家計を圧迫する恐れがあります。
住宅を探す際は、予算を最大限まで引き上げるのではなく、「夫婦どちらかの収入が減っても返済できるか」という基準で、無理のない価格の物件を選ぶことが備えとなります。

万が一の離婚時のリスクと不動産名義の取り扱い

もしも離婚した場合、住宅ローンがどうなるのかも把握しておきましょう。ペアローンや収入合算(連帯債務)の場合、家は「夫婦の共有名義」となります。離婚してどちらかが家を出て行くことになっても、連帯保証や連帯債務から外れるためには、金融機関の審査(借り換えなど)をクリアしなければなりません。
売却してローンを完済できれば問題ありませんが、売却価格よりもローン残高が上回る「オーバーローン」の状態だと、売ることが難しくなります。単独ローンでは後々の権利関係が複雑にならないため、万が一の時はスムーズに対応しやすいです。

種類別の住宅ローンまとめ

これまで解説してきた、それぞれのローンの特徴をまとめると以下の通りです。
実際のローンは、金融機関や契約内容によっても異なるため、詳細は各ローンサービスを提供している機関にご確認ください。

項目

単独ローン

ペアローン

収入合算(連帯保証型)

収入合算(連帯債務型)

契約の本数

1本

2本

1本

1本

借入可能額

低(1人分)

高(2人分)

中〜高

中〜高

諸費用

安い(1人分)

高い(2人分)

安い(1人分)

安い(1人分)

住宅ローン控除

1人(契約者のみ)

2人とも利用可

1人(主債務者のみ)

2人とも利用可

団信の加入

1人(契約者のみ)

2人とも加入

1人(主債務者のみ)

原則1人(一部2人可)

主な取扱機関

すべての金融機関

多くの民間銀行

多くの民間銀行

一部の銀行

【タイプ別診断】向いている借り方はどれ?

ご自身の家計スタイルに合ったローンの組み方はどれでしょうか?チェックリストを用意したので、ぜひ参考にしてみてください。

ペアローンが向いている夫婦

▢ 夫婦ともに正社員で、今後も長く同じペースで働き続ける予定である
▢ 夫婦ともに年収が高く、住宅ローン控除の恩恵を最大限に受けたい
▢ 互いの生命保険をしっかりと見直し、万が一の際にお互いをカバーできる備えがある

収入合算(連帯保証型)が向いている夫婦

▢ 夫婦の収入を合わせることで、希望の物件に手が届く
▢ ローン契約にかかる諸費用を抑えたい

収入合算(連帯債務型)が向いている夫婦

▢ 夫婦の収入を合わせることで、希望の物件に手が届く
▢ ペアローンのように諸費用を2倍かけたくないが、2人で住宅ローン控除は受けたい

単独ローンが向いている夫婦

▢ 出産や育児、介護などで、将来どちらかの働き方が変わる(収入が減る)可能性がある
▢ 契約関係をシンプルに保ち、将来のリスク(離婚や万一の事態)を最小限に抑えたい
▢ 一人の収入でも十分に返済できる予算内でマイホームを実現したい

 

まとめ:理想のマイホームを、無理なく購入するために

共働き夫婦が無理のない資金計画でマイホームの夢を叶えるためには、物件選びだけでなく、ローン選びも重要です。背伸びをして高額なローンを組むことは、後々の生活が苦しくなる恐れがあります。今の世帯収入から予算を整理し、それを軸に物件を選びましょう。
また、住宅ローン審査をスムーズに進めるためには、事前の準備が欠かせません。車のローンやクレジットカードのリボ払いなどがある場合は、審査に影響を与える可能性があるため注意が必要です。住宅ローン審査の事前準備については、下記のコラムもぜひご覧ください。
▶関連コラム:住宅ローン審査の事前準備|事前審査の流れ・必要書類・家計の整え方

予算内でマイホームを選びたい場合は、新築分譲住宅という選択肢もおすすめです。土地と家の価格がセットになっている分譲住宅は、注文住宅と比べて費用感が分かりやすく、予算内で購入できるかの判断がしやすい点がメリットです。また、地価の高い都心部に絞らず、神奈川エリアの新築分譲住宅を選ぶことで、金銭的にゆとりのある生活を実現しやすくなります。
東京・神奈川を中心に、南欧風の分譲住宅「ガルボシティー」・自由設計の家を販売しているイーカムでは、経験豊富なスタッフが、資金計画のご相談から住宅ローンの手続きまでサポートします。不安を減らし、前向きな気持ちで住宅購入ができるようお手伝いさせていただきますので、ぜひご相談ください。

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イーカム分譲住宅編集部

イーカム分譲住宅編集部

不動産や建築の専門知識を持つスタッフが集まり、神奈川・東京の住まいを見つめてきました。暮らしに役立つ住まいの知識や、地域ならではの情報を、身近な視点で発信していきます。

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