これから理想のマイホームを建てる時、木目を活かした、あたたかみのあるナチュラルテイストの家を建てたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
でも、その際にしっかりと選びたいのが、ベースとなる木材。
樹種によってそれぞれ特徴が異なるため、どんな木材を選べばより理想の家に近づくのか、あらかじめ各木材の特徴を知っておくと良いでしょう。
●ヒノキ
高価で、良い木材としてよく知られています。
独特の香りは、ヒノキに含まれるヒノキチオールという成分によるもので、菌や虫などを寄せ付けない働きが。
高耐久性、防虫効果、抗菌作用、調湿・断熱作用、芳香性など、様々な機能を備えています。
●スギ
私たち日本人にとってなじみ深い樹種のひとつですが、その木材の品質はピンキリ。
最高品質の国産スギがある一方で、一般的には安い外材が多く使われています。
ヒノキに比べてリーズナブルで手に入りやすいという印象をお持ちの方も多いでしょう。
材質が柔らかいので、シロアリ対策は必須です。
●ヒバ
別名「アスナロ」で、建築木材としてはヒノキにも負けない優良材と言われています。
ヒバにもヒノキチオールが多く含まれているため、香り、抗菌、耐久性の3点がとても優れているのもポイント。
しかし、芳香性が強いため、機密性の高い家では香りが気になってしまうという場合も。
使用を検討する際は、事前にどんな香りなのか確認しておきたいですね。
●ケヤキ
スギやヒバに比べて硬いという特徴があるので耐朽性はとても高いものの、その反面、加工がしづらいというデメリットも。
とは言え、広葉樹のなかでは最良の材質とも言われるほど仕上がりが美しく、敢えてケヤキを選ぶ方もいるほどです。
●クリ
秋の味覚として知られるクリの木も木材として使われているのをご存知ですか。
タンニンを含んでいるため、害虫にも強いと言われています。
比較的硬質な材質ですが、乾燥の弱く割れやすいというデメリットもあります。
この他にもサクラやブナ、ナラなど様々な木材が建築に使われています。
それぞれ、見た目はもちろん、香りや雰囲気などもまったく異なるため、可能であれば木材のサンプルを実際に触り、ニオイをかいでみて決めると良いでしょう。