エアコンを入れても部屋の中がなかなか快適な温度にならない…、冷暖房代が以前より上がっている気がする…そんな悩みが出てきたら、断熱リフォームの導入タイミングです。
実は、住宅の断熱性や省エネ性には、法律で制定された省エネルギー基準があります。2013年の改正では、断熱性能の評価に加え、設備や建物全体の省エネ性を評価する「一次エネルギー消費量基準」が導入、2016年には建築物省エネ法が制定されるなど、近年の建物になればなるほど、断熱・気密・省エネの性能は高まってきています。
しかし、それ以前に建てている場合は、2016年に制定された建築物省エネ法の断熱基準を満たしていません。
また、長く住んでいると経年劣化の影響もあり、だんだんと断熱・機密性が低くくなってきている場合もあります。
そういう時は、あらためて壁などに断熱材を入れる断熱リフォームを行うと良いでしょう。
断熱リフォームには、
●壁に断熱材を施工
●天井を断熱化
●床下に断熱剤を追加して断熱化
●窓にインナーサッシを追加
●外壁や屋根の断熱塗装
などがあり、それぞれコストや工期が異なります。
また、工法に関しても、一度壁や床を剥がす方法のほか、既存の床や壁をはがさずに断熱材を施工する方法などもあります。
その場合は、工期がわずか数日と短く、住みながらの施工が可能な場合も。
また、断熱を入れる場合も
〈全断熱〉
屋根や壁、床など建物全体に断熱を施す方法で、コストと工期はかかりますが、建物全体の断熱性能を上げ、部屋ごとの温度差もなくすことができます。
ヒートショックなどの事故を防ぐことにもつながるでしょう。
〈開口部のみなどの部分断熱〉
窓や玄関ドアなど、熱の逃げ道となる部分を断熱性の高い製品に交換するリフォームです。
室内を大きく変えることなく、部分的なリフォームで済むので、コストも工期も抑えることができます。
このように、断熱リフォームと言っても内容は様々。ご自宅の状況に合わせて、最適な内容を選ぶようにしたいですね。