近年、少子化に伴ってか、子どもが犯罪に巻き込まれる被害件数自体は減少していると言われています。
しかし、連れ去りや強制わいせつの被害件数は過去10年を見ても、ほぼ横ばいの状況となっているため、しっかりと対策を行うことが重要です。
また、警視庁のデータによると、未就学児よりひとりで行動する時間が増える小学生の方が、圧倒的に被害に合いやすいことがわかっています。
以下のポイントを日頃から子どもと一緒に確認して、徹底させることが大切です。
●助けを求められる場所を確認
まず、通学路など、子どもがよく通る場所を親子で一緒に歩いて環境を確認しましょう。
交番やコンビニなど、身の危険を感じた時に避難する場所はここだと教え、いざという時に自分をパニックにならないように教えておきましょう。
●防犯ブザーを常に持ち歩くようにしましょう
防犯ブザーはランドセルにつけっぱなしで、外に遊びに行く時はもっていかない、などということはないでしょうか?
犯罪に巻きこまれる可能性は通学中だけではありません。
常に持ち歩くよう心がけることが大切です。
毎回取り外すのが面倒な時は、通学用と外出用など複数用意すると良いでしょう。
●子どもを見守るGPS端末を活用
小学校などではスマートフォンが禁止のところも多いでしょう。
そこで現在注目されているのが、子どもを見守るためのGPS端末。
親のスマートフォンから位置が確認できるため、万が一迷子になってしまった時なども安心です。
●「いかのおすし」を徹底
「いかのおすし」とは警視庁が考案した、防犯のための覚え言葉です。
「知らない人について“いか”ない」「知らない人の車に“の”らない」「“お”おごえを出して助けを呼ぶ」「安全なところまで“す”ぐ逃げる」「すぐにおうちの人に“し”らせる」という約束「いかのおすし」を教えて、しっかり覚えるようにしましょう。
子どもは成長すればするほど行動範囲が広がっていくもの。
きちんと成長していると嬉しく思う反面、その分、親の目が届かない危険性も増えてしまいます。
日頃から親子で防犯に対してきちんと会話を行い、防犯意識を高めていくことが大切です。