今年は年始から大寒波が日本列島を襲い、各地で大雪に見舞われるなど寒さの影響を大きく受けてのスタートとなりました。
しかも、コロナ禍が長引いているせいで自宅で過ごす時間が再び増えています。
“おうち時間”を快適に過ごすためには、自宅内の環境がとても大切。
特に寒さが堪える今冬は、暖かさを極力逃さないのが望ましいですよね。
暖かさを逃さない快適な住宅をつくるために重要なのが「断熱」「日射」「気密」という3つのアプローチです。
それぞれどのようなことか説明すると
●断熱
熱を断つという言葉通り、断熱性能を高めると外気温の熱を遮断して影響を受けづらくなります。
気温が低い日は、エアコンをつけてもなかなか部屋が暖まらない、感じたことはありませんか?
これは外気温の影響を受けているから。断熱は、温めたり涼しくしたりした室内の空気が外気温の影響を受けづらくすることで、快適な状態を長くキープ。
断熱性能の高いとエアコンの効きが良く、電力の消費を抑えられるので、省エネにもつながります。
●日射
日射とは太陽光のこと。窓際でも太陽の光が入っていればポカポカすることからもわかるように、太陽光は室内の温度にも大きな影響を与えます。
快適な住まいをつくるには、日射のコントロールがとても重要。
冬の室内を暖かくするためには、日射を室内に積極的に取り入れることが大切ですが、夏も同じように太陽光が入ってきては室内の温度がどんどん上がってしまいます。
そのため、冬は太陽光を室内に取り入れ、夏は遮蔽できるような設計が良いでしょう。
●気密
部屋の中の空気を外へ逃がさないようにすることを指します。
断熱と混同されがちですが、断熱が住宅の外から熱や空気を伝わりにくくするのに対して、気密は空気そのものを逃さないようにするということ。
気密性を高めると、温めた空気が外に逃げなくなり、快適な温度に保たれます。
断熱と気密は、空気の流れを住宅の中で防ぐか、外で防ぐかという点が異なるため、より快適な家づくりのためには両方の性質を取り入れることで重要です。
最近の住宅は高断熱・高気密住宅が多くなっており、古い住宅よりはずいぶん快適になっていますが、その性能は使用している素材などで様々。
新しく家を建てる際には、3つのポイントをしっかりチェックすると良いでしょう。