日々、生活していく中でホコリや汚れなどはどうしても溜まっていってしまいます。
理想を言えば、気づいた時にすぐササッと掃除をして、美しい状態をキープできれあば良いのでしょうが、実際には難しいですよね。
それに、年齢とともに体力的に掃除をするのがつらくなってくるという点も考えておかなければいけません。
それならば、ということで最近は「掃除がラクな家」という発想が生まれています。
そもそも「汚れにくい家」にすることで、掃除の手間を軽減しようという考え方です。「汚れにくい家」を実現するために、例えばどんな工夫が凝らされているかというと…
●汚れにくい素材を使う
キッチンのワークトップはこまかな傷がついてカビやぬめりが発生しやすいので傷がつきにくい素材にしたり、部屋の壁紙はコーティングして水拭きできるものにするなど。
また、掃除しづらい戸建て外壁も汚れがつきにくい塗装を施すことで、風雨にさらされても汚れづらい家を作ることができます。
●自動洗浄機能
最近増えているのが、自動洗浄機能つきのトイレ。
使うたびに洗剤を使って自動洗浄することで、汚れをこびりつきにくくしてくれます。また、水面を泡で覆うことで尿はねを防止して、壁や床の悪臭・汚れ防止にも効果があります。
さらに、キッチンでは油汚れを毎回自動で掃除してくれるレンジフードも登場しています。
ファンが自動で高速回転して油汚れを吹き飛ばすから、なんと10年間ファンの掃除が不要なのだとか。
汚れがつきやすい部分だからこそ、ぜひ取り入れたい機能ですね。
●お手入れのしやすさをアップ
ひと昔前のコンロは凹凸が多く、五徳も取り外しずらく汚れが溜まりやすいつくりになっていました。
ここを段差が少なく一気に拭けるコンロにすれば、使い終わった時にサッと拭き取るだけでキレイな状態がキープできます。
汚れが溜まりにくいのはもちろん、気になった時にすぐ手入れできるお手入れのしやすさも「汚れにくい家」を作る時は重要なポイントです。
●細かな部分に汚れをつけない工夫
黒カビが発生しやすい浴室内でも、特に黒カビが増えるのがドア枠のパッキンの部分。
このパッキン部分を極力少なくすれば、カビがつきにくく、ホコリもつきやすい快適な浴室を実現できます。
このように、自宅の様々な部分で「汚れにくい家」を実現する工夫が増えてきています。
「掃除を頑張らなきゃ」と思うことも大切ですが、「掃除をラクにしよう」と考える発想の転換も大切ですね。