念願のマイホーム。
特に戸建ての場合は土地探しから間取りの調整など、家を建てるまでの間にやることが多いため、家を建てるとつい「やり切った」気分になってしまいがちです。
しかし、家との付き合いはむしろ手に入れてからがスタート。
住宅はどうしても、住んでいる人々の行動に伴うダメージや風雨にさらされるなどの外的刺激、そして経年劣化などの影響で年々ダメージが蓄積していきます。
これから30年、40年と長く快適に住み続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。
家を建てたハウスメーカーや工務店によっては、建てたあとのアフターメンテナンスがついてくる場合もありますが、多いところでも3ヶ月後もしくは半年後の点検の後は、1年後、2年後、次は5年後など、だんだんと点検の感覚が長くなってくるのが一般的です。
アフターメンテナンスが次は10年後に来るから、と10年間も家のことを何も気にせずに放置してしまうのは絶対にNG。
住宅だけに限りませんが、なんでも早めに気づいて、状態がひどく前に対処することが長持ちさせるための秘訣です。
常に風雨にさらされ続けている外壁はこまめにチェックして、ひび割れやシーリングの目地などが劣化していないか目視でチェックを。
また、内壁はクロスが剥がれたりたわんだりしていないか、変色したりしていないかをこまめに確認するようにしましょう。
もちろん日々チェックすることが望ましいのですが、外壁などは意識しないとなかなか見ませんし、雨どいなどの高所は日頃からチェックするのは難しいところ。
そこで、例えば大掃除の際にしっかり確認するようにするなど、年に一度、家の全体チェックのタイミングを決めて行うのがオススメです。
劣化の状態が軽度なものであれば、ホームセンターなどで必要な道具を購入して、自分で修理することも可能です。
早めに対処すれば自分たちだけで処置ができるうえ、専門会社に依頼するよりもずっと安価に済ませることができます。
新築気分はどうしても数年で薄れてしまうものですが、大切に住み続けていく住宅だからこそメンテナンスは業者まかせにせずに、“自分たちが主体になって行う”という意識を持つようにしましょう。
こまめにチェックして、自分たちで修繕できるところを対処していれば、家の寿命を延ばすことができますし、何よりも業者に修繕を依頼する際の費用もグッと抑えることができますよ。