住宅コラム

家を買うタイミングはいつ?後悔しない住宅購入の秘訣

住宅購入コラム
2025.05.26

「そろそろマイホームが欲しいな」「家を買うならいつがいいんだろう?」

家を買いたいと考えたとき、疑問や悩みはつきものです。人生の大きな買い物と言われる家だからこそ、失敗せずに購入したいですよね。

この記事では、家を買う最適なタイミングを見極めるポイントから、住宅購入で後悔しないための注意点まで解説していきます。

 

家を買うタイミングは「人それぞれ」の理由

「家を買うなら〇歳まで!」といった明確な答えはありません。なぜなら、家を買うタイミングは、個人のライフステージや経済状況に大きく左右されるからです。

一般的には、以下のようなライフイベントが、家を買うきっかけとなることが多いです。

【結婚・出産】

家族が増え、手狭になったと感じるタイミング。

【子どもの成長】

 子どもの小学校入学に合わせて学区・通学距離を考慮するタイミング。

【転勤・転職】

 新しい生活の拠点が必要になるタイミング。

【定年退職】

ローンの返済計画を考慮し、退職前に購入するタイミング。

しかし、これらのイベントに限らず、漠然と「家が欲しい」と感じた時が、家を買うタイミングを考える第一歩となります。家を買う時に重要なのは、事前の情報収集です。今の生活と、これからのライフプランを見据えながら考えましょう。

後悔しない!家を買うタイミングを見極める3つの視点

家を買うタイミングは人それぞれと述べましたが、後悔しないために押さえておきたいポイントが3つあります。

経済状況から見る「家を買うタイミング」

1つ目が、現在の経済状況です。家を買う際には、大きなお金が動きます。ほとんどの人が、家を買う際に住宅ローンを組むと思います。今と将来の経済状況を把握・想定することが重要です。

【自己資金(頭金)】

 住宅ローンを組む際に、頭金としてどれだけ用意できるか確認しましょう。自己資金が多いほど、毎月の返済額を抑えられます。

【年収】

住宅ローンの借入額は、年収によって大きく変動します。無理のない返済計画を立てられる年収があるか確認しましょう。

【貯蓄額】

不測の事態に備えて、ある程度の貯蓄があることも大切です。急な出費があっても、安定してローン返済と日常の生活費を賄えるようにしておくと安心です。

 

住宅ローンの金利も、家を買うタイミングに影響を与えます。低金利の時期は、ローン返済総額を抑えられるチャンスです。

 

住宅ローンの目安は?年収から考える融資額目安

住宅ローンの借入額は、年収や勤続年数、年齢、勤務先、既婚未婚など、判断要素があるため、人によって異なります。一般的な目安として、会社員で勤続3年以上、既婚、45歳未満の場合、年収の7倍~9倍程度が借入上限と言われています。 詳細は条件によって異なりますし、事前審査を受けることが最も確実です。

では、実際に住宅ローンを借りる人は、借入をどの程度の金額にしているのでしょうか?住宅金融支援機構の調査によると、購入する住宅の種類別に下記のような結果です。(フラット35利用者)

物件の種類

年収倍率

土地付注文住宅

7.6倍

マンション

7.2倍

注文住宅

7.0倍

建売住宅

6.6倍

中古マンション

5.6倍

中古建売

5.3倍

参考:年収倍率(融資区分別)の推移(2013~2023年度)|住宅金融支援機構

住宅の種類にもよりますが、このように上限よりも少ない5倍〜7.5倍程度が住宅ローンの借入金額の目安と言えるでしょう。

 

家族構成・ライフプランから見る「家を買うタイミング」

家族構成の変化や将来のライフプランも、家を買うタイミングを考える上で欠かせません。

【子どもの有無・人数】

将来的に子どもが生まれる予定があるか、何人欲しいかによって、必要な部屋数や広さが変わってきます。

【教育環境】

子どもの教育を重視するなら、希望する学区や幼稚園・保育園の有無も考慮しましょう。家の近くに公園などの子どもが遊べる場所があるか、治安は良いかなど、周辺環境も調べると良いでしょう。

【親との同居】

親との同居を考えている場合は、二世帯住宅やバリアフリー対応の物件も選択肢に入ってきます。

 

今だけでなく、5年後、10年後の家族の姿を想像することで、より最適な家を買うタイミングが見えてくるでしょう。

 

市場の動向から見る「家を買うタイミング」

不動産市場の動向も、家を買うタイミングを左右します。

【物件価格】

不動産価格は、景気や金利、供給量によって変動します。高騰している時期は慎重に、下落傾向にある時期は購入のチャンスと捉えることもできます。

【物件の供給量】

希望するエリアで物件が豊富に出ている時期は、選択肢が広がり、理想の家を見つけやすくなります。

ただし、市場の動向は常に変動しており、正確な予測は困難です。あくまで参考程度にとどめ、自身の経済状況やライフプランを優先して考えることが大切です。

 

家を買う前にこれだけは押さえておきたい注意点

家を買うタイミングを見極めたら、いよいよ具体的な準備に入ります。ここで、後悔しないための注意点をいくつかご紹介します。

住宅ローンの事前審査は必須!

希望の家が見つかっても、住宅ローンが組めなければ購入できません。物件探しと並行して、金融機関で住宅ローンの事前審査を受けておくことを強くおすすめします。事前審査に通ることで、物件の購入可能額が明確になり、スムーズに手続きを進めることができます。

資金計画は余裕を持って立てる

住宅購入には、物件価格以外にも様々な諸費用がかかります。

  • 印紙代:契約書に貼る印紙の費用、物件価格に応じて1万円または3万円
  • 表示登記料:土地や建物について一番初めに行う登記
  • 登記費用:不動産の所有権や抵当権の登記にかかる費用
  • 住宅ローン関連費用:ローンを組む際にかかる保証料や事務手数料
  • 火災保険料:建物を守るための保険料
  • 固定資産税・都市計画税清算金:所有日数に応じて買主が売主へ支払う費用
  • 事務代行手数料:契約手続きを不動産会社に依頼した際の費用
  • 振込手数料:銀行への振込時に発生する費用
  • 仲介手数料:仲介業者を通す場合のみ発生する費用

これらの諸費用を含め、余裕を持った資金計画を立てておくことが大切です。

家族でじっくり話し合う

家は家族みんなが暮らす場所です。間取り、広さ、立地、設備など、家族それぞれの希望を出し合い、じっくり話し合いましょう。意見が食い違うこともあるかもしれませんが、納得できるまで話し合うことで、後悔のない家選びができます。

複数の物件を比較検討する

気になる土地や物件が見つかったら、すぐに飛びつくのではなく、複数を比較検討しましょう。立地、周辺環境、価格はもちろん、建売の場合は間取り、築年数など、様々な角度から比較することで、本当に自分たちに合った家が見つかるはずです。実際に足を運び、日当たりや風通し、周辺の騒音なども確認することをおすすめします。

 

焦りは禁物!「買わなきゃ損」という思い込み

「キャンペーン中」「今しかない」と言われて、納得しきれないまま購入してしまうケースも少なくありません。マイホームは“勢い”ではなく“納得”で決めるものです。家は、買った後に長く住み続けるもの。買った後に後悔することのないように、希望条件や予算にしっかりと納得したうえで購入しましょう。

 

家の購入に関するよくあるご質問

Q. 30代で家を買うのは早いですか?

決して早くありません。住宅ローン返済の観点では、早めに購入した方が定年までに完済しやすく、資産としての価値も残ります。

Q. 住宅ローンはどこで相談できますか?

金融機関、不動産会社などで無料相談を受けられます。物件選びと同時進行でローン審査も進めるのが理想です。

住宅以外にも、教育・老後の資金についても相談したい場合は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談することもできます。しかし、ファイナンシャルプランナーへの相談は有料の場合が多いため注意が必要です。

 

Q. 自己資金(頭金)が少なくても家は買えますか?

最近は頭金ゼロの住宅ローンも増えています。ただし、借入額が増えるため、金利や返済年数をしっかり確認しましょう。

 

Q. 家を買った後に後悔する人の特徴は?

「十分に比較検討せずに決めた」「ライフプランを見据えていなかった」など、準備不足が後悔の原因になりやすいです。情報収集をしっかりとしたうえで、目先の条件だけでなく、先を見据えた決断ができるようにしましょう。

 

まとめ:住宅購入は大きなライフイベント!

家を買うタイミングに「絶対」はありません。しかし、ご自身の経済状況、ライフプラン、そして市場の動向を総合的に判断し、適切な準備を進めることで、後悔のない住宅購入が実現できます。

「いつか家が欲しい」と漠然と考えているなら、まずは情報収集から始めてみませんか?住宅見学に行き実際にお家を見ると、より「家を買う」イメージが湧くかもしれません。

 

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