住宅コラム

寒川町に30年以上住んで気づいた、小さくて豊かな日常

地域ライターレポート
2026.07.31

寒川町ってどんな町? 

30年以上住んでいる寒川町は意外に住みやすい町だと思うことが増えました。子どもの頃は物足りなさを感じていましたが、今自分が子育てするようになって住みやすいところだと思うようになりました。交通網やお店が新しくできたり、公園ではイベントが多く開催されているので、昔よりもいい町へと変化しているのかもしれません。いい変化や、昔から感じる不便なこと、普段からお世話になっているお店や公園についてお話ししていきたいと思います。

目次

【交通面】寒川町のアクセス利便性は?相模線と圏央道のリアルな住み心地

・神奈川県のコンパクトな町 相模線の駅が3つ、バスも充実、老後も安心

相模線は南北に走っており、寒川町の中に寒川駅、宮山駅、倉見駅の3つがあります。どれもレトロ感のある駅で、宮山駅は建て替えにより綺麗に生まれ変わりました。相模線を利用し、北上すれば海老名や橋本方向に。海老名や厚木で小田急線へ乗り換えられます。南下すると茅ヶ崎へ、東海道線へ乗り換え移動可能です。バスでの移動も増え、寒川から茅ヶ崎に行くときは「神奈中バス」、海老名に行くとき本数は少ないですが、「えびさむバス」、寒川内を走るときは「コミュニティバス」があります。老後の車を引退した後でも安心かなと思っています。

・圏央道で、遠出もしやすい

寒川には2つインターチェンジがあり、寒川北または南インターチェンジから圏央道に乗ることができます。以前は厚木や海老名まで行って乗る選択が多かったのですが、寒川で乗れるようになったので遠出へのハードルが下がりました。私が利用する北インターチェンジでは、料金所に乗った後もまだ渋滞に遭遇したことはありません。交通が便利になった分、トラックや物流センターが増えた印象があります。

【買い物・グルメ】地元民が厳選!寒川町のおすすめ店とスーパー事情

・寒川の地元民も通うお店達

ラメール洋菓子店

手土産やお客さんが来るときに利用するのはラメール一択です。お店の前で香る甘い匂いだけで幸せな気分になれます。ケーキや焼き菓子はどれも美味しく、贈った相手にも喜んでもらえています。2000円以下は現金のみなので、レジに着いた時にお財布に現金があるか毎回焦ります。

らぁ麺椿

比較的新しく行列ができるラーメン屋さんは「らぁ麺椿」。スープの色が綺麗で、さっぱり味をいただきました。カウンター席もあるので一人でも入りやすいです。

横浜家系らーめん 天王家 寒川総本店

がっつり食べ応えがある行列店は「横浜家系らーめん 天王家 寒川総本店」。ガツンと系で食べた後の満足感が高いです。平日でも開店前から行列ができています。どちらも駐車場があり、比較的車通りの多い道沿いにあるので見つけやすいです。

エフズキッチン

寒川町役場にお弁当屋さんが来ることがあるのですが、その中の「エフズキッチン」というお店がお気に入りです。住宅街の中にお店があるので見つけた時にはびっくりしました。店内飲食でもテイクアウトでも予約が必要です。私はにんじんしりしりがお気に入りです。

日本一たい焼き

甘くて温かいものを食べたい時は「日本一たい焼き」へよく行きます。たまに車が入りきらないほど混んでいることもあります。紙の袋に入れてくれて、冬の時期は心もお腹もいっぱいになります。

sandore

そのたい焼き屋さんの近くには「sandore」というサンドイッチ屋さんもあります。ケースに入ったサンドイッチを選ぶのがとてもワクワクします。

・無人販売の野菜とわいわい市場

無人販売店

寒川には無人販売店がたくさんあります。治安がいい証拠かなとも感じていて、寒川への誇りでもあります。スーパーにも行きますが、無人販売の野菜も、もちろんチェックします。トマトが安いところ、様々な種類の野菜が置いてあるところなど、車では立ち寄りにくい場所にあることもありますが、物価高もあるのでやはり頼りたくなります。

JAさがみ わいわい市場 寒川店

寒川で有名なお店は「JAさがみ わいわい市場 寒川店」。休日は道路が渋滞するほど混んでいます。農家さんからの新鮮な野菜だけでなく、お花やパンも充実しています。冬の時期限定で出る石焼き芋屋さんが絶品で、柔らかくて甘い焼き芋は子どもにもたくさん取られてしまい、あっという間に食べ終わってしまいます。毎年の楽しみなので、今年も来てくれたらいいなとわくわくしています。

・スーパーは使い分けが楽しい

寒川にはいくつかスーパーやドラッグストアがあります。私自身の普段の使い分けを紹介したいと思います。

新鮮市場なかや寒川店

寒川駅から近くで新鮮な魚や、あまり食べたことのない珍しい魚もよく並んでいます。

FUJI(寒川店)

2階に衣料品店のしまむらがあり、ついつい滞在時間が長くなることもあります。唯一駐車料金が発生するので滞在時間に注意が必要です。入り口近くに、お惣菜・パンが並んでいるので目が行きやすく、よく購入しています。

マックスバリュエクスプレス寒川中瀬店

唯一の24時間営業。深夜や朝一番の困りごとに助かります。

スーパー三和

同じ敷地内に100円ショップのセリア・スギ薬局・パシオスが入っているので便利です。スギ薬局で処方箋を提出し、薬を待っている間に食品や日用品の買い物ができるのは本当に助かります。三和は野菜が安く売っていることが多いので必ず確認します。

クリエイトSD

寒川町内、本当にたくさんあります。日用品以外にもお菓子や乳製品が安く感じています。場所によって営業時間が異なるので確認が必要です。

スーパー以外にも日常の買い物で困ることは少ないです。コンビニがいろんなところにあり、便利だなと感じています。セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなど、テレビで特集された商品をすぐに試しに行けるのは地味に嬉しいです。ドラッグストア、ガソリンスタンドや美容院も多く、自分の家から行きやすいところや、金額・雰囲気で選べるのもありがたいです。

【生活施設】寒川町の図書館・公民館・医療施設、暮らしを支える施設が充実

・地域の施設が充実している

寒川図書館は3階建てで、年代によって使い方が変わる場所です。学生の頃はお金もないので、3階の学習室をよく利用していました。広い部屋に机椅子が並んでいて、みんな同じ方向を向いて勉強していました。子どもが生まれてからは1階の絵本コーナーへ。靴を脱げるエリアもあり、赤ちゃん連れでも過ごしやすいです。赤ちゃん向けのイベントも開かれています。1階の雑誌・新聞コーナーには大人の姿も多く、2階には専門的な本やDVDを楽しめるスペースもあります。自分もいつか引退したら、のんびり通う場所になるのかなと思っています。

公民館も寒川駅の北と南にあります。北の公民館によくいきますが、小学生くらいになれば子どもだけでも通いやすい雰囲気です。大人から子どもまで参加できるイベントも開かれています。図書館含め、各施設で開かれるイベント情報は寒川町のLINEを登録しておくと流れてくるので、ぜひ活用して頂きたいです。

・内科から歯科まで、クリニックは充実

寒川町で一番大きな病院は寒川病院です。入院や外来、健康診断なども受けられます。私自身も入院したことがありますが、20年以上前は古い建物でした。今は新しくなり、外来はほぼ毎日混んでいます。寒川病院よりも自宅近くにあるのが、クリニック。数としては充実しているのではないかと実感しています。内科や眼科、耳鼻科、歯科、整形、子ども向けのクリニックなど一通り揃っています。ただ場所がまとまっているわけではないので、高齢になると全て揃っている寒川病院を利用する方が楽かもしれません。

・出産は隣町へ、でもmamana.houseがある

デメリットとして、産科・産婦人科がないため出産は茅ヶ崎や藤沢、平塚にある寒川町外の病院を利用しなければなりません。ただし「mamana.house」という助産院があり、以前は産後ケアが中心でしたが、2026年から場所が変わり、分娩もできるようになりました。子どもの悩みを相談できたり、他のママのリアルな悩みを聞いて共感・意見交換ができたりする場所です。なんと言っても食事が美味しく、月齢に合わせた子どもの分まで用意してくれます。子どもが食べ終わった後、母親が食事をしている間はmamana.houseのスタッフが子どもの面倒を見てくれるのもありがたかったです。うちの子は人見知りが激しかったので、しょっちゅう外に連れ出して気分転換をしてくれていました。新しい施設でも、イベントも多く開催されメディアにも取り上げられています。これからの活躍を陰ながら応援している一人です。

【子育て・環境】寒川町の子育て環境は?公園・イベント・保育事情のリアル

・子育て世代は多いが、気になることも正直に

畑や田んぼが多かった分、使われなくなった土地が増えてきており、大半が分譲地になり新しい住宅がどんどん増えています。子どもにとっては同世代が近所にいるメリットがありますが、共働き家庭が多いため保育園の入所は早めに準備が必要です。新しい住民が増えている一方で、寒川も少子化の影響は避けられず、寒川唯一の高校が茅ヶ崎にある高校と統合されることが決定しています。

寒川町は人口や高齢者の増加予測などを踏まえた計画案を発信してくれています。今住みやすいと実感しながらも、自分がこれからも住み続ける町の課題も感じています。それでも町がちゃんと向き合っている姿勢は、長く住む者としては心強いです。

・寒川中央公園の魅力 〜イベント・水遊び・絶景〜

令和8年4月に参加したイベントでは、地元の中学生の演奏やダンス教室の子達のステージがあり、周辺には出店やフリーマーケット、地元の会社のブースも並んでいました。子どもが生まれてから気づきましたが、イベントが本当に増えていて、全部行ききれないくらいです。寒川、頑張ってるなって感じています。桜祭り、カレー祭り、産業祭り、縄文祭りなど季節ごとにお祭りがあります。 中央公園には、小さな人工的な川もあり暑くなってきた時期に子どもを遊ばせるのも丁度いいです。

・子どもの頃から変わらない、安心する景色

寒川中央公園は私が小学生の頃にできました。完成してからは近所の公園だけでは足りなくなったので、たくさん遊びに行きました。体育館や運動するジムもあり、ジムは料金を払えば誰でも利用できます。
公園には大きな丘があり、私の子どもは「お山の公園」と呼んでいるくらい登りたくなる丘です。そこから見える富士山と大山がとても綺麗で、並んでいる二つを見て、子どもの頃は富士山より大山の方が大きいと思っていました。今でもその景色は大好きで、今は子どもと公園に行くたびに、丘に登って景色を見て、ボールを追いかけながら走り降りています。

【観光・景観】寒川町が誇る寒川神社

・氏神様に参る、決まった神社がある安心感 寒川神社のこと 地元民にとっての距離感

寒川神社は寒川で一番の有名どころです。お正月時期にはCMが流れたこともありました。以前から八福餅などのお菓子を販売するお店はありましたが、境内の外にもお土産屋さんができ、トイレもきれいになりました。ただ神社周辺の道は狭く車通りも多いので、歩くときは少し注意が必要です。

寒川に住んでいるので、お正月には必ずお参りします。混むので時期はずらしますが、歩いていける距離に大きな神社があるのは、やはり恩恵だなと感じています。七五三や成人式など、人生の節目ごとにも寒川神社を参拝します。

私自身のお宮参りも寒川神社で、自分の子どものお宮参りも寒川神社でした。景色は大きく変わっていないので、約30年の時を経て同じ場所・同じ立ち位置でまた写真を撮ることができました。それが今の宝物です。

【デメリット】寒川町に住んで感じた不便さ、正直に伝えます

・住宅街夜は静か、道は細い

夜に交通量が多いのは県道46号線くらいで、街灯やお店の明るさがあります。しかし、住宅街はかなり暗く、一人で歩くと少し怖いです。そして基本的に歩いている人も少ないので、静かです。また道が狭く、大きな車同士のすれ違いはいつもヒヤヒヤするので、私は遠回りでも迂回を選びます。あまり利用しませんが寒川の岡田エリアは坂が多く、自転車だと少しきつそうだなと感じます。

・夜の寒川駅、タクシーはいない

冒頭で、バスが便利とお伝えしましたが、コミュニティバスは18時過ぎには走っていません。夜の帰りに駅からタクシーを使いたくても、近隣の市と比べると寒川駅はタクシーがほとんどいません。宮山駅・倉見駅はタクシー乗り場すらありません。実家に住んでいた頃は親に迎えに来てもらっていました。夜は出遅れるとタクシーがゼロ台のこともあるので、お酒を飲んだ日はいつも歩いて帰っています。

・相模線の始発・終電に生活が左右される

相模線は電車の間隔が長く、時間帯によっては約30分待ちになります。他の路線への乗り換えを考えると、遠出した際は本数が少ないため早めに帰らなければならないこともあります。また4両編成のため、通勤ラッシュ時は本当にぎゅうぎゅうです。電車通勤したことはないのですが、想像するだけで憂鬱になりそうです。

・ゴミ袋が高い

ゴミ出しのルールや金額が令和7年4月より変わりました。近隣の市とルールが全然違うので、職場で話すと寒川の独自ルールにびっくりすることもあります。資源ごみやスプレー缶は出しやすくなりましたが、ゴミ袋が値上がりしました。ドラッグストアでは1枚単位でサイズ違いの袋が売っているので、大きい袋をたくさん使いすぎないよう、値段の安い小さい袋を使い分けることで節約しています。

・寒川の街から出ないとできないこと

寒川に住んでいて寒川で完結できることもあれば、町の外に出ないとできない手続きがいくつかあります。私が経験して不便だったのは運転免許証の更新です。隣の茅ヶ崎市まで行かなくてはならず、平日仕事終わりに行こうとしても間に合わないことがありました。他にもパスポートや車庫証明など、それぞれ担当している市に行く必要があります。

また、スーパーや100円ショップはありますが、大きな商業施設がないため車や電車での移動が必要になります。私自身家族と出かける際、平塚や海老名、藤沢に行くことが多いです。

【元住民の声】外から見た寒川町

寒川から木更津へ移住した家族に話を聞きました。
住む場所によってメリットもデメリットも違うんだなと、改めて感じた話でした。

木更津は商業施設や観光地が多く娯楽は充実しているものの、休日の渋滞や車の騒音が気になります。寒川にいた頃は騒音をほとんど感じなかったので、出てみて初めて寒川の静かさに気づきました。一方で市内で買い物や用事がほぼ完結できる点は木更津の魅力です。

【まとめ】30年住んで分かった、寒川町のリアルな住み心地

・30年住んで思う、寒川町が合う人・合わない人

車を運転できない学生の頃は、交通の便や夜道の暗さが不便で不安でした。親の送り迎えにもよく頼っていました。車を利用できない人にとっては不便に感じることが多いかもしれません。今は車があるので助かっていますが、子どもが成長して行動範囲が広くなった時、また同じように送迎が必要になるのかなとも感じています。

こんな人には向いている

この街の生活に合う人は、静かに暮らしたい人や子育て世代、車を持っている人ではないかと思います。寒川町には正直遊べる場所は少ないですが、車で近隣の市に出れば買い物も遊びも充実しています。何より商業施設が少ない分、車の渋滞ストレスがほとんどないのは大きなメリットだと感じています。

逆に物足りないかもしれない人

反対に、車を持っていない人や運転できない人には不便に感じることが多いかもしれません。また、大きな商業施設や娯楽が近くにないと物足りなさを感じる人、電車で都心に毎日通勤する人には少し暮らしにくいかもしれません。ただ、私自身も学生の頃は物足りなさを感じていたので、ライフステージによって感じ方は変わるのかもしれません。

寒川には、生まれてからずっと寒川に住んでいる人、新しく土地ができてから移り住んできた人など様々です。実際、学生時代の友人はみんな寒川を出て行ってしまいました。今よく会う友人は、寒川に移り住んできた人たちです。でも、お正月などに学生時代の友人はよく帰ってきます。その時ふと思い浮かぶのは、寒川で過ごした穏やかな時間です。娯楽は少ないけど、学生時代の私にはちょうど良かったのかもしれません。

【イーカム編集部より】

30年という時間を通してみると、様々な魅力とともに、正直な不便さも見えてくる——そんなリアルな寒川町の姿を伝えていただきました。記事でご紹介いただいたお店はどれも思わず行ってみたくなるものばかりで、読んでいて自然と寒川町を歩きたくなりました。また、寒川神社をはじめ、時代が移り変わっても色褪せない風景があることは、この町の大きな財産だと感じます。

記事内でご紹介いただいたスポットの場所は、下記の地図をご参照ください。

① 寒川駅
② 宮山駅
③ 倉見駅
④ 寒川総合図書館
⑤ 寒川町 町民センター
⑥ 寒川病院
⑦ mamana.house
⑧ さむかわ中央公園
⑨ 寒川神社

【買い物・グルメ】
① ラメール洋菓子店
② らぁ麺椿
③ 横浜家系らーめん 天王家 寒川総本店
④ エフズキッチン
⑤ 日本一たい焼き
⑥ sandore
【スーパー・市場】
⑦ JAさがみ わいわい市場 寒川店
⑧ 新鮮市場なかや寒川店
⑨ FUJI 寒川店
⑩ マックスバリュエクスプレス寒川中瀬店
⑪ スーパー三和

寒川町で物件をお探しの方は、ぜひイーカムの物件情報もご覧ください。
静けさと暮らしやすさが同居する寒川町で、皆様にとっての理想の住まいが見つかるかもしれません。

物件一覧はこちら
mint

mint

・家族構成:家族4人暮らし(子どもは保育園児2人)
・居住年数:寒川町30年以上
・自己紹介:生まれ育った寒川町で結婚・出産を経て、現在も子育てまっただ中。もともと作業療法士として働いていましたが、今はフリーランスライターとして活動しています。地元愛と子育て目線で寒川町のリアルをお伝えします。
・Note:【https://note.com/mintthuyu/portal】

・家族構成:家族4人暮らし(子どもは保育園児2人)
・居住年数:寒川町30年以上
・自己紹介:生まれ育った寒川町で結婚・出産を経て、現在も子育てまっただ中。もともと作業療法士として働いていましたが、今はフリーランスライターとして活動しています。地元愛と子育て目線で寒川町のリアルをお伝えします。
・Note:【https://note.com/mintthuyu/portal】

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