住宅コラム

新築一戸建ての維持管理とメンテナンス|マイホームを長持ちさせるコツ

住宅購入コラム
2025.10.09
維持管理とメンテナンス

新築一戸建てを検討している方で、「家を買うこと」がゴールになっている方はいませんか?本来の家を買う理由は、「幸せな暮らしを実現するため」なのではないでしょうか。人生の中で大きな買い物であるマイホーム。長く快適に住み続けるためには、定期的な維持管理・メンテナンスが不可欠です。

この記事では、築年数ごとのメンテナンスの目安、効率的な維持管理のポイントや日常的なセルフメンテナンス、そして住宅会社のアフターサービスについて解説します。

なぜ新築一戸建てに維持管理が必要なのか?

「新築だから、綺麗なうちはメンテナンスは不要」という考え方は危険です。外壁や屋根は日々の自然環境によって少しずつ傷み、室内の設備も使うほどに寿命が縮んでいきます。そこで、日頃からメンテナンスをしておくことで、劣化を遅らせることができます。ここでは、なぜ新築一戸建てでも維持管理が必要なのか、その理由を具体的に見ていきましょう。

小さな劣化の放置が、将来的に大きな出費になる危険

例えば外壁に小さなひび割れができた場合、放置してしまうと雨水が侵入し、内部の木材が腐食する恐れがあります。早期に補修すれば数万円で済む工事が、放置すると100万円規模の大きな修繕につながるケースもあります。

家の価値を維持する

将来的に住み替えや家の売却を考えた際に、劣化が進んでいる住宅は資産価値が低く見積もられやすいです。家の中を綺麗に保つことも重要ですが、外壁や屋根など、普段の生活で見えにくい箇所の点検を習慣化することで、家を快適に保つだけでなく、資産価値の維持にもつながります。

築年数ごとに必要な「一戸建てのメンテナンス」

購入直後は「まだ新しいから大丈夫」と安心してしまいがちな新築住宅。しかし、住宅の劣化は時間とともに進むため、築年数に応じたメンテナンスが大切です。ここでは、目安として築年数別のメンテナンス箇所をご紹介します。

新築5年:壁紙・シロアリ対策

【壁紙】
壁紙の汚れや剥がれが目立つようになったら張り替えを検討しましょう。5年ほどでは大きな損傷がない場合もありますが、お子さんの成長に合わせてデザインを変更したくなったり、ペットと暮らす中で剥がれてきたりすることもあります。ライフスタイルに合わせて壁紙変更を考えましょう。

【シロアリ対策】
日本では木造住宅が多く、シロアリが繁殖しやすいため対策が必要です。おおよそ5〜10年に一度は、薬剤・駆除剤を散布することがオススメです。

築10年:屋根や給湯器など主要設備の見直し

【外壁・屋根】
築10年ほど経過すると、外壁がひび割れを起こすことがあります。小さな隙間から雨水が入る前に、塗装の塗り直しやシーリングの打ち替えで対応しましょう。外壁と同様に、屋根も10年を目安にメンテナンスを行いましょう。劣化していると雨漏りを起こす場合があります。

【水回り】
キッチン周りや給湯器、給排水管などの設備機器は10年以上経過すると不具合が起き始めることもあります。特に水回りは生活に必要不可欠なため、トラブルが起きてからだと慌てて修理しなければなりません。不具合が起きる前に、点検しておくと安心です。

築20年:大規模修繕やリフォームの検討

新築から20年以上経過すると、木造住宅は劣化してきます。木造建物の法定耐用年数は22年と定められているため、一般的に20年以上経つと資産価値が落ちると考えられます。大きな修繕が必要になる場合があるため、修繕費用がかかることを見越してあらかじめ資金計画を立てておくと良いでしょう。

【外壁・屋根】
劣化がひどい場合は、塗装だけでなく増し張りや張り替えが必要になります。替える場合は塗装以上に規模が大きくなるため、費用面の準備も必要です。

【水回り】
トイレやシステムバスの耐用年数は15~20年が目安とされているため、新築時に導入した設備が動きにくくなってくる時期です。新しい設備の方が性能も良くなっているので、古い機器を使い続けるよりもランニングコストが安くなるかもしれません。
給水管や排水管なども、新築時から変えていない場合は破損・水漏れのリスクがあるため、交換を検討しましょう。

【フローリング・畳】
フローリングも、長く使っていると腐食や傷で劣化してしまいます。畳も10〜20年で内部が傷んでくるため、点検し劣化状況に応じて交換しましょう。

メンテナンスを効率よく行うポイント

大規模な修繕を未然に防ぐなら、メンテナンスを計画的に行うことが大切です。結果的に、高額な維持管理コストを抑えながらマイホームを長持ちさせることができます。

自己点検できる場所は、セルフメンテナンス

大がかりな点検や修繕はプロに任せるべきですが、普段の掃除や目視での確認は自分でも可能です。例えば、雨どいの詰まりや水回りの掃除などは、日頃から清潔にしておくことで不具合を防ぎ、破損や劣化に気づきやすくなります。

修繕費を見据えた資金計画を立てる

住宅ローンの返済だけでなく、修繕費も長期的に見込んでおくことが大切です。毎月数千円からでも修繕積立を始めておくと、将来大規模な修繕が必要になった際でも、金銭的な負担を軽減できます。

国や自治体の補助金を活用する

住宅のリフォームを行う際には、国や自治体が提供する補助金制度を使える場合があります。例えば、省エネ改修や耐震補強、バリアフリー工事などは補助対象となるケースが多く、工事費用の一部を補填できます。
補助金の内容や申請条件は地域や年度によって変わるため、工事を検討する際には事前に自治体の公式サイトを確認しましょう。「築年数が経過し、リフォームして設備を見直したい」という場合は、こうした制度をうまく活用することで、負担を抑えながら必要なメンテナンスを実施でき、住みやすい住宅の維持につながります。

住宅会社のアフターサービスの活用

効率的にメンテナンスを行うためには、住宅会社が提供しているアフターサービスをうまく活用することも大切です。新築住宅を提供する住宅会社の多くは、主要構造部分の瑕疵担保責任を負っていたり、独自の保証サービスを提供したりしています。定期点検の案内や修繕提案を受けられるケースも多く、自分では気づきにくい不具合を早期発見できるメリットがあります。
そのため、新築一戸建てを購入する際には、住宅の購入・施工中の対応だけでなく、住み始めてからのアフターサービスの対応内容も確認しましょう。アフターサービスも踏まえて住宅会社を検討することで、安心して長く住み続けることができます。

普段の生活でできる維持管理・メンテナンス

「メンテナンスの重要性はわかったけれど、維持管理費はできるだけ節約したい」と思う方もいるのではないでしょうか。新築一戸建ての劣化防止には、日常的な使い方・メンテナンスが有効です。ここでは、比較的手軽に行える簡易的なメンテナンスをご紹介します。

  • 換気口・フィルター清掃:エアコンやレンジフードのフィルターを外して洗浄すると、機器の寿命を延ばすことができます。
  • 配水管を清潔に保つ:髪の毛などのゴミや油を詰まらせないために、そもそも流さないような対策を。
  • 雨どいの清掃:落ち葉やゴミが詰まると雨漏りの原因になるため、定期的な掃除を行いましょう。
  • 外壁の軽い汚れ落とし:コケや黒ずみを水洗いで除去するだけでも、景観を保ちながら劣化を防ぐことができます。

セルフでできることは限られていますが、日頃から気にかけておくことで、傷や不具合に気づきやすくなるでしょう。トラブルに気づいた場合は、専門の業者に点検を依頼し、必要な修繕を施すことで、長く大切に暮らせる家になります。

アフターサービスの内容はどこを考慮する?住宅会社ごとの違い

新築一戸建ての購入後、安心して暮らすためにはアフターサービスの充実度が重要なポイントです。しかし、アフターサービスの内容は住宅会社によって大きく異なります。ここでは、サービスを比較・検討する際に着目すべき点を解説します。

保証期間と保証範囲

構造躯体や雨漏りについては10年間の瑕疵担保責任が法律で義務付けられています。一方で、内装や設備機器は1〜2年程度の保証期間が多いです。どの項目(範囲)が、いつまで保証されるのか、点検の頻度はどれくらいか、をあらかじめ確認しておきましょう。住宅会社によっては、独自に保証を延長して20年・30年の長期保証を設定しているところもあります。

無償・有償サービスの違い

アフターサービスには無償対応と有償対応があり、その境界が分かりにくいことがあります。何度でも無償で利用できるのか、初回は無償でそれ以降は有償なのかなど、住宅会社によって対応はバラバラです。契約前に「どこまで無償で、どこから有償か」「有償の場合はいくらかかるのか」を確認しておくことが大切です。

アフターサービス窓口の使いやすさ

不具合が発生した際の修繕スピードも、住宅会社によって差が出やすい部分です。専用のサポート窓口を持ち、電話やメールで24時間対応している会社なら、緊急時も迅速なサービスが受けられます。問い合わせ窓口の使いやすさは、トラブル発生時の安心感につながります。

まとめ|新築一戸建てを長持ちさせるために

新築一戸建てを長く快適に保つためには、日頃からの維持管理が欠かせません。まずは、日頃から大切に家を扱うこと。そして、小さな不具合を見逃さず、築年数に応じたメンテナンスを計画的に行うことで、余計な出費を抑えながら住宅の寿命を延ばすことができます。
基本となるのは、外壁・屋根・水回り・設備機器の定期点検です。異変に気づいた際の早めの対応と、いざという時のための修繕の見通しを立てておくことが大切です。
さらに、住宅会社や施工会社が提供するアフターサービスを積極的に活用すれば、サポートを受けながら快適な住環境を維持することができます。マイホーム購入はゴールではなく、暮らしのスタートです。適切な維持管理で、家の資産価値を守り、安心して長く暮らせる家にしましょう。

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イーカム分譲住宅編集部

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不動産や建築の専門知識を持つスタッフが集まり、神奈川・東京の住まいを見つめてきました。暮らしに役立つ住まいの知識や、地域ならではの情報を、身近な視点で発信していきます。

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