LIFE PICK UP住宅購⼊コラム
2020.11.25

バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

バリアフリーとユニバーサルデザインは生まれた背景が異なるもの

「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」という言葉、暮らしやすい街づくりや住宅づくりの際によく言われる言葉で、一緒に並べられることも多いのですが、実はこのふたつは別のもの。
行われる事業や整備が似ているため、同じようなものだろうと考えている人が多いのですが、発案されたきっかけや背景が異なります。

◆バリアフリーは障害者や高齢者に配慮したもの
バリアフリーは障害者や高齢者などの生活弱者のために、生活に障害となる物理的な障壁の削除を行う考え方。過去の様々な反省を踏まえ、それらをなくすためにどうすれば良いか、と考えて様々な施策が行われています。
玄関を例にとって考えると、玄関でつまずいて転倒する事故が発生したため、段差をなくすためにスロープを後から設置する、というのがバリアフリーです。

◆ユニバーサルデザインは基本的に全ての人が対象
ユニバーサルデザインの発案者であるロナルド・メイス氏は、自身も障害者でしたが、バリアフリー対応設備の「障害者だけの特別扱い」に嫌気がさして、多くの方に使いやすいものを作る設計手法を考えました。ユニバーサルデザインには7原則というものがあり、以下のような内容になっています。
原則1:誰にでも公平に利用できること(公平性)
原則2:使う上で自由度が高いこと(自由度)
原則3:使い方が簡単ですぐわかること(単純性)
原則4:必要な情報がすぐに理解できること(分かりやすさ)
原則5:うっかりミスや危険につながらないデザインであること(安全性)
原則6:無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること(省体力)
原則7:アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること(スペースの確保)
玄関を例にとって考えると、子どもから大人まで誰でも使いやすいように設計段階からあらかじめスロープを設置するのがユニバーサルデザインです。

結果だけを見ると同じもののように感じますが、バリアフリーが障害者や高齢者の方が主な対象となるのにたいして、ユニバーサルデザインは全ての人が対象となります。
また、バリアフリーは法律が施行されているため行政主導で行われるますが、ユニバーサルデザインは民間主導型で進められているという違いもあります。

しかし、どちらも考え方の根底に「心のやさしさや思いやり」があります。
広い視野で見れば、バリアフリーはユニバーサルデザインの一部とも言えるため、同じような文脈で使われることも多いのでしょう。

身近にあるユニバーサルデザイン

実は私たちの暮らしの様々な場所で、ユニバーサルデザインは活用されています。
一例をあげると…

〈駅の改札〉
昔に比べて随分幅広くなったのは、車椅子の人はもちろん荷物の多い旅行者もゆとりを持って通れるようにという配慮から。

〈センサー式蛇口〉
駅のトイレなどは、すでにほとんどの蛇口がセンサー式。握力が弱い人でも使えるうえ、直接手を触れないので衛生的。誰もが快適に使えるユニバーサルデザインのコンセプトそのものを体現しています。

〈ピクトグラム〉
トイレのマークや非常口のマークなどピクトグラムの表示は一目でわかりやすく、また他国の人でも理解しやすいというメリットがあります。

まだまだ他にも様々なユニバーサルデザインがあります。ぜひ身近な事例を探してみてくださいね。

心のユニバーサルデザインを
積極的に取り入れてみましょう

バリアフリーやユニバーサルデザインは、設備やハード面での対策を進めるだけでは不十分で、相手を思いやる気持ちがあって初めて完成するとも言われています。
そのため、最近では「いつでも、どこにでも、誰にでも良い」という考え方を常に意識に取り入れようというという「こころのユニバーサルデザイン運動」も推進されています。

これは住宅購入を考える際にも大切な考え方。
例えば「子どもだったらどうだろう」「妊婦だったらどうだろう」「怪我をした時はどうだろう」と想像してみて、相手が少しでも快適に過ごせるような思いやりを持った設計を考えてみてはどうでしょう。

暮らしていく人はもちろん、自宅を訪れるゲストにも快適な空間を用意することができれば、温かくやさしい気持ちで日々を過ごしていけるかもしれませんよ。

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